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中小企業診断士試験の勉強の一環で簿記資格の勉強は必要か?

簿記の勉強

診断士試験に絶対合格したい!そう思うと「あれも勉強したほうがいいんじゃないか…」とあれもこれも手を出したくなる気持ちはわかります。ただ…

中小企業診断士試験を目指している方から、よく受ける質問があります。

「簿記資格は取ったほうがいいですか?」
「診断士の勉強の前に簿記2級を取るべきでしょうか?」

結論から言います。

中小企業診断士試験対策として、簿記資格の取得は必須ではありません。むしろ重要なのは、2次試験の事例4を正しく理解し、確実に得点できる力を身につけることです。

なぜ簿記資格は必須ではないのか

確かに、簿記は会計の基礎です。財務諸表の構造を理解する上で役立つことは間違いありません。しかし、診断士試験において求められているのは「仕訳能力」ではありません。

診断士試験では、帳簿をつける力よりも、数字を経営判断に活かす力が問われます。簿記試験は正確な処理能力を評価する試験ですが、診断士試験は経営分析や意思決定支援の視点が重視されます。

つまり、目的が違うのです。

本当に重要なのは2次試験「事例4」

診断士試験の財務分野で最も重要なのは、2次試験の事例4です。ここでは、経営分析、CVP分析、NPV、意思決定会計など、実務に直結する論点が問われます。

事例4で安定して得点できるかどうかが、合否を大きく左右します。極端に言えば、事例4を攻略できれば、簿記資格がなくても合格は可能です。

重要なのは、問題のパターンを理解し、計算過程を論理的に説明できる状態まで仕上げることです。曖昧な理解では本番で崩れます。繰り返し演習し、「なぜその式になるのか」を説明できるレベルまで持っていくことが大切です。

簿記の勉強に時間を使うリスク

受験生にとって最大の資源は「時間」です。限られた時間をどこに投下するかで、合格可能性は大きく変わります。簿記2級や1級の勉強には相応の時間が必要です。しかし、その時間がそのまま診断士試験の得点力に直結するとは限りません。特に1次試験対策として簿記資格を取るのは、効率面で疑問が残ります。

診断士試験に合格することが目的であれば、試験範囲に直結する内容に集中すべきです。

例外的に簿記が役立つケース

もちろん、全く意味がないわけではありません。会計に苦手意識が強い方や、財務会計の基礎がまったくない方にとっては、簿記3級レベルの学習が土台作りになる場合もあります。

ただし、それは「診断士合格のための補助輪」です。目的はあくまで事例4を攻略すること。資格取得自体が目的になってしまうと、本来のゴールを見失います。

事例4を徹底的にやり込むことの価値

簿記の勉強

事例4は裏切りません。出題パターンは一定の型があります。経営分析、原価計算、投資判断など、出題頻度の高い論点は決まっています。

過去問を繰り返し解き、ミスの傾向を把握し、弱点を潰していく。計算力だけでなく、時間配分も含めて再現性を高める。この積み重ねが合格を引き寄せます。

診断士試験は総合力の試験です。簿記資格に時間を割くよりも、事例1〜4を横断的に鍛えるほうが合格可能性は高まります。

合格後に必要なのは別の力

さらに言えば、診断士として活躍するために本当に必要なのは、簿記資格ではありません。経営者と議論し、数字を使って意思決定を支援する力です。

試験合格はゴールではなくスタートです。実務では、財務知識だけでなく、マーケティングや組織、人材、戦略といった総合的な視点が求められます。

だからこそ、試験対策の段階から「経営全体を理解する視点」を持つことが重要です。

まとめ

中小企業診断士試験の勉強の一環として、簿記資格の取得は必須ではありません。大切なのは、2次試験の事例4を確実に攻略できる力を身につけることです。

限られた時間を、合格に直結する領域に集中させる。その戦略的な時間配分こそが、合格への最短ルートです。

簿記資格を取ることが目的にならないようにしましょう。目指すべきは診断士合格であり、その先の実務で活躍できる力です。

遠回りをせず、最短距離で合格をつかみにいきましょう。

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著者

平井 東 プロフィール詳細を見る

保有資格:中小企業診断士(国内唯一の経営コンサルティングの国家資格)
(株)SBMコンサルティング 代表取締役
SBMCの起業塾 代表

経営コンサルティング会社・デジタルマーケティング会社等を経て(株)SBMコンサルティングを設立。WEBを活用して中小企業の売上拡大を支援している。
マーケティング戦略の立案から、SEO・MEO・リスティング広告・ホームページ制作などの施策を一気通貫で行うことで成果を出している。
独立中小企業診断士として、中小企業のサポートに日々奮闘している。