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中小企業診断士とは?どんな資格?どんなメリットがある?

中小企業診断士とは

中小企業診断士の平井東です。

本日は、中小企業診断士とはどんな資格なのか、資格取得にどんなメリットがあるのかについてお話ししていきます。

中小企業診断士とは?

中小企業診断士とは、経営コンサルタントの国内唯一の国家資格となっています。

主な業務内容は中小企業の経営課題の解決のための、経営診断や助言を行っていきます。

MBAの資格バージョンとか、言われたりもします。

幅広い経営の知識を身につけることができる資格となっていますので、大企業にお勤めの方も出世のために取得をするひともいます。

中小企業に限定した話ではなく、経営学全般の知識を学ぶことができるのでビジネスパーソンが新たに取得したい資格第一位の資格でもあります。

診断士の試験内容について

試験の内容についてお話ししていきます。

中小企業診断士になるまでには1次試験2次の筆記試験と口述の試験があり、合格した後に実務補習・実務従事の3段階のステップがあります。

中小企業診断士の一次試験について

まずは一次試験について詳しく見ていきます。

企業経営やコンサルティングに関する 基本的な知識を問う試験となっています。

毎年、8月のはじめに試験がありまして、まるまる2日間の資格試験となります。

結構ハードです。

一次科目の詳細について

科目は、全部で7科目あります。

経済学・経済政策

1、経済学・経済政策で、マクロ経済学とミクロ経済学を中心に学習します。

財務会計

2、財務会計では、簿記や企業会計の基礎、経営分析や企業価値の計算などを行います。

決算書を全く読めなかった人が、試験に合格するころには、決算書を読むのが楽しくなって、この会社はこういう感じなんだねー、という風に比較的簡単に財務状況を読み取ることができるようになります。

決算書の読み方や経営比率分析をする能力は、すべてのビジネスマンが持っていなほうがいいと思います。

財務会計はとても楽しい科目です。

企業経営理論

3、企業経営理論では、事業領域の決定に関する「経営戦略論」、経営資源の人に関連する「組織論」、消費者のアプローチに関連する「マーケティング論」を学習します。

中小企業診断士といえば、この科目です。

経営戦略の部分では、経営計画や経営管理であったり、企業戦略、成長戦略、競争戦略など、会社がどのように戦略を立てるのかを学ぶことができます。ま

ずは、この内容から勉強を進めれば、中小企業診断士の試験に夢中になれると思います。

組織論では、経営組織の形態や構造であったり経営組織の運営の方法、人的資源管理論などを勉強します。

マーケティング論では、製品計画や製品開発、価格計画、流通チャネルと物流、消費者行動など、を勉強していきます。

運営管理

4、運営管理では、製造工程や品質管理等を中心とした「生産管理」に関する領域と、店舗施設や立地、販売・流通等を中心とした「店舗・販売管理」に関する領域の大きく2つに分類されます。

イメージ的には、製造や小売の現場をコンサルティングするための学習となります。

スーパーにいって、どのように生かされているのか、どのように改善したほうがいいのか、頭を巡らせながら練り歩くというのも、勉強の一環としていたりしました。

勉強してくと、スーパーってだからこうなっていたんだ!とか、ここにこの商品があるのはこうだからなんだ!とか買い物行くのも楽しくなります。

日常が変わる感じがして、とてもたのしい勉強だと思います。

経営法務

5、経営法務では、民法や会社法、知的財産権やコンプライアンス経営などを学習します。

経営情報システム

6、経営情報システムでは、IT、いわゆる情報技術に関する領域と、企業における情報システムに関する領域の勉強をします。

ハードウェア、ソフトウェア、ネットワークなど技術的な知識とシステム構築の基礎などがあります。

中小企業経営・中小企業政策

7、中小企業経営・中小企業政策では、中小企業白書の内容や、補助金の内容など、国や地方自治体が講じている各種の施策について学習します。

以上が7科目となります。

中小企業診断士の資格試験を終えての感想

https://www.youtube.com/watch?v=F3BP2H9dYS4&t=1s

これまで、私自身いろんな資格試験の勉強をしましたが、中小企業診断士の資格試験の勉強内容が、一番楽しかったです。

勉強しいくうちに、自分自身の体験と重ね合わせることができて、自分が働く会社で行っている、モチベーション管理の方法や、リーダーシップの方法が間違ってるなー。

とか、決算書を日々見る機会がある人は、経営比率分析を必要以上にしてしまったり、自社のWEBサイトを見て、しっかりと強みや4Pを意識したサイトになっているのか見てしまったり、これまで見ていた、視点意外の視点から仕事ができるようになっていきます。

中小企業診断士の試験合格のための要件

点数の要件

次に、合格点に関しては、免除科目を除く全科目を受験し、総点数の60%以上であって、かつ1科目でも満点の40%未満のないことを基準としています。

科目合格の有効期間

科目合格の有効期間については、1次試験合格(全科目合格)の有効期間は2年間なので、合格年度とその翌年度まで2次試験を受験することができます。

1次試験合格までの科目合格の有効期間は3年間となっています。(翌年度と翌々年度まで合格した科目を免除申請することができます。

中小企業診断士の1次試験の受験料

ちなみに、受験料は、13,000円となっています。正直、資格勉強用の教材にもお金が結構かかるので、お金がかかることは覚悟したほうがいいかもしれません。

受験予備校の講座を受けようとしたら、数十万円というレベル感で、お金がかかります。

その分、資格取得後に稼ぐこともできますので回収はすぐできますが、本気で勉強しようという意気込みがないと難しい試験となっています。

1回の試験で7科目とるのが難しい人は、半年で4科目取得して、次の年は2次試験の対策をしながら残り3科目の勉強をするという戦略を取ることもできます。

自分の学習に充てられる時間と相談しながら、受験してみてください。

中小企業診断士の2次試験について

次に2次試験についてお話しをしていきます。

2次試験は、企業の問題点や改善点などに関して解答するための筆記試験と面接試験となります。

試験時期

試験時期は、筆記試験が10月で口述が12月となります。

私が受けた年は合格発表がクリスマスの当日?くらいで、合格という最高のクリスマスプレゼントをいただくことができて本当に嬉しかった。という記憶があります。

文字数の目安

筆記試験は、4科目を解くことになります。文字数は、10文字くらい〜200文字くらいの記述式となります。

筆記試験の試験時間は、80分となります。

診断士試験の各事例の詳細

【事例Ⅰ】組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略および管理に関する事例となります。

一次試験の企業経営理論の知識を活かして、解決策を出していきます。

【事例Ⅱ】マーケティング・流通を中心とした経営の戦略および管理に関する事例となります。

基本的には、一次試験の企業経営理論の知識を活かして、解決策をだしていく内容となります。

【事例Ⅲ】生産・技術を中心とした経営の戦略および管理に関する事例となります。

この内容は、一次試験の運営管理の知識を活かして改善策を提案していきます。

【事例Ⅳ】財務・会計を中心とした経営の戦略および管理に関する事例となります。

ここでは、一次試験の財務会計の知識を活かして経営の数値の分析を実施します。

事例4の難易度について

事例4は一次試験の財務会計の計算問題とは比べ物にならないほど難しい内容となってきます。

2次試験では、電卓を活用することができます。

ラッキーと思うかもしれませんが、裏を返せば難しい計算をする必要があるこということです。

電卓の使い方がわかっている人は、解くのが早いのはもちろんのこと、間違っていないかの検算もできるので中小企業診断士の試験で使えるくらいの電卓の扱い方は知っておいたほうがいいと思います。

参考書のなかで電卓の使い方を教えてくれるものもあるので、確認してみてください。

中小企業診断士の口述試験について

口述試験

そして、2次試験の口述試験についてお話ししていくと、

この試験は、2次試験の筆記を合格しないと、受けられない資格となっています。

口述試験は、翌年に持ち越すことはできない資格となっています。

試験時間は10分ほどとなっています。

筆記試験の合格発表から面接までの期間がとても短いので、ある程度前もって練習したほうがいいかもしれません。

不合格者がかなり少ない試験となりますが、実際に筆記試験を合格した後かなり不安にかられたのでその年に受けた、筆記試験の内容を定期的に確認しておくことをおすすめします。

2次試験の筆記試験と口述試験の合格要件

筆記試験と口述試験の合格点についてお話ししてくと、

筆記試験における総点数の60%以上で、かつ1科目でも満点の40%未満がなく、口述試験における評定が60%以上であることを基準とする。

2次試験の筆記試験と口述試験の受験料

受験料は、17200円となっています。

中小企業診断士を名乗るために必要なこと

そして、まだ、合格しただけでは中小企業診断士です。

と名乗ることができません。

実務従事と実務補修について

最後に必要となってくるのが、実務補修と、実務従事となります。

これは、中小企業診断士として診断実務能力を有するかを実務を通して判断することを目的としおります。

第2次試験を合格した後、3年以内に実務補習を15日以上受けるか、実務に15日以上従事することにより、中小企業診断士としての登録の申請を行うことができます。

私の場合は、もともとコンサルティングをしている会社にいましたので、実務従事でそのままスムーズに申請ができました。

実務補修で、始めて合う同期の仲間と、診断・助言の業務を行うのはいい経験です。

といういう方もたくさんいますのでできれば実務補修をしたほうがいいかもしれません。

というのが、一通り、中小企業診断士の資格試験と、中小企業診断士と名乗るまでに必要な内容となります。

中小企業診断士の資格の活かし方

中小企業診断士の資格の生かし方についてもお話ししていきます。

大きくは2種類にわかれます。

企業内診断士と、独立診断士です。

企業内診断士での活かし方

企業内診断士であれば、会社の中で出世しやすくなります。

会社によっては、資格手当が着くこともあります。

独立の中小企業診断士としての活かし方

独立診断士では、定年退職をして独立する人と自分の独自のノウハウを活用して、独立する方法があります。

私自身は、独立診断士に分類されるんですけど、自分でマーケティングに特化した、経営コンサルティングの会社を経営しています。

中小企業診断士としてお客様に喜ばれるために

どの業界も同じですが、独自のノウハウを持って強みを尖れせるとお客様から喜ばれます。

中小企業診断士の資格を受験する人は気をつけてほしいのですが、幅広い知識をもつゼネラリストになれますが、自分でどこかを尖らせないと、なにもできない。

ということになってしまいますので、はやめにどこの分野で勝負するのかは、考えたほうがいいかもしれません。

中小企業診断士は独占業務がない資格

中小企業診断士は、独占業務がない資格となります。

資格の難易度は高い試験ですが、独占業務がないというなかなか厳しい世界です。

しかし、どの企業に勤めるにも、欲しい知識となりますので、転職にはとても有利になると思います。

独立はしにくいけど、転職や出世にはかなりいかすことができます。

一回独立して、失敗しても、就職しやすいと思いますので、個人的にはとてもいい資格だと思っています。

結論_中小企業診断士は・・・

全てのビジネスマンにおすすめの資格です。

ビジネスを行う上で、本当に必要な知識だなと勉強を終えて感じています。

特に年齢は関係ないですが、できるだけ早いほうがいいので、気になったらその時が始める時だと思います。

比較的若い私がいうと年上の方は「ああ私は若くないからやめておこう」と思うかもしれませんがそうは思わないでいただきたいです。

勉強に年齢はあまり関係ないと思いますし、ぜひチャレンジしてください。

本日の内容は以上とさせていただきます。

今後もビジネスに役立つ情報を配信していきますので、引き続きよろしくお願いいたします。


著者

平井 東 プロフィール詳細を見る

保有資格:中小企業診断士(国内唯一の経営コンサルティングの国家資格)
(株)SBMコンサルティング 代表取締役
SBMCの起業塾 代表

経営コンサルティング会社・デジタルマーケティング会社等を経て(株)SBMコンサルティングを設立。WEBを活用して中小企業の売上拡大を支援している。
マーケティング戦略の立案から、SEO・MEO・リスティング広告・ホームページ制作などの施策を一気通貫で行うことで成果を出している。
独立中小企業診断士として、中小企業のサポートに日々奮闘している。