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【中小企業診断士向け】コンサルティング領域の決め方

コンサル領域の決め方

中小企業診断士の平井東です。

あなたの専門分野はなんですか?

なにができますか?

そう質問されて、パッと出た方は、この記事をスキップしてください。

それ以外に人は、ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。

コンサル領域の決めからのお悩みありませんか?

  • コンサルティング領域どこにしようかなとお悩みの人
  • 資格取得はできたけど、自信を持ってコンサルティングができないという人
  • 専門分野を決める方法がわからない、という人

たくさんいらっしゃるのではないでしょか?

専門領域の決め方をミスすると、だれからも契約をいただけません。

世の中の課題を察知する嗅覚は、センスが影響すると思いますが、

大きく外さないための方法について知りたくないですか?

私自身も戦略的に、専門分野を決めました。

自社のWebサイトから毎月コンサルティングのお問い合わせがきています。

このことからも、専門分野の選定は間違っていなかったと言えます。

これから、中小企業診断士として独立開業したい人には、独立への道標に。

公的機関での相談対応などをしていきたい人には、自信を持って相談対応できるように。

という想いで本日お話しします。

それでは、本題に入っていきましょう。YouTubeでも同様の内容を配信しています。ぜひご視聴ください!

分け方としては、大きく二つの軸があります

一つめの軸は、業界ごとに分ける方法です。

2つめの軸は、テーマで分ける方法です。

コンサル領域_一つ目の軸

まずは、ひとつめの軸の業界に特化する方法についてお話しします。

業界ごとのコンサルティングで有名なのは、船井総合研究所様が挙げられます。

特定の業界に特化して、税理士に特化したコンサルタントです!

というような形で、業界・業種で専門分野を深める、という方法です。

この方法でおすすめな人は、特定の業界での勤務経験が長く。

他にはないノウハウを保有していることです。

コンサルタントに求められるスキルは高いので、勤務経歴が長く、社内で昇進しただけだと難しいです。

中小企業を相手にコンサルティングをする場合、その直接の対象は社長となります。

身銭切って、人生をかけてその業界にいる人です。

社長もそもそも、その業界の大手企業出身ということもあります。

イノベーションは、複数の業界のサービスの組み合わせで起こることもあります。

他の業界では当たり前でも、他の業界だと当たり前ではない、とういこともあります。

それが新たな気付きになることもあります。

そのため安易に自分がいた業界のコンサルをするのはおすすめしません。

今できることを探すという消去法の決め方では、むずかしいでしょう。

コンサル領域_二つめの軸

次に二つ目の軸の、テーマごとに分ける方法についてお話ししていきます。

テーマって何?って話なんですけど

例えば、

◆マーケティングの領域のコンサルティング

◆組織のコンサルティング

◆営業のコンサルティング

のようなものです。

業界に関係なく、どの企業も対象となる一方で、

◆マーケティングのみ

◆組織のみ

といった形で特定の領域のみを対象にする方法です。

私の場合は、この方法をとっています。

弊社では、中小・零細・中堅・スタートアップ・ベンチャー

さまざまな段階の企業をを対象にしています。

その中で、マーケティングに特化してコンサルティングを行なっています。

ターゲットの企業の課題として多いと感じた「WEBを活用して売上を増やす」という領域に特化しています。

これも戦略的に、決めて今に至っています。

さまざまな業種のマーケティングのコンサルティングをすると、消費者の消費行動や商材の特性によってマーケティングの施策は大きく変わります。

この臨機応変に対応しなければならないマーケティング領域においては、幅広い知識を深く知らなければなりません。

特定の業種のマーケティングに特化してもいいのですが、マーケティングの特性上、最新のノウハウを獲得していくために業種の絞り込みは行っていません。

テーマに絞って、専門性を追求する方法いかがでしょうか?

2つの軸の掛け合わせ

つぎは、2つの軸の掛け合わせについてお話ししていきます。

具体的に言うと、業種を絞った上で、さらにテーマも絞ることです。

この方法のメリットは短期間で独自のノウハウを蓄積できます。

また、見込み客に対して、何をしてくれる人なのかを簡単に伝えることができます。

「自分は何者か」を素早く決めることができるでしょう。

私の起業当初は、この方法で集客していました。

いまでも、施策の一つとして活用することがあります。

冒頭に質問した、「あなたは何ができますか?」

「専門はなんですか?」の問いにたどり着く最短ルートは、この業種とテーマの組み合わせです。

中小企業診断士の勉強をしているとわかってはいると思います。

差別化のため絞ったほうがいいですよね?

勉強しましたよね?

STP分析でいうと、市場を細分化して、ターゲットを決める。という考え方です。

業種を絞ってさらにテーマを決める。

逆もいいでしょう。

テーマを決めて、業種を絞る。

後者の方法のほうが、うまくいきそうですね。

ぜひ、このような選定の方法をお試しください。

特化していないと、Webサイトで集客するのが難しくなります。

尖っていればいるほご、Webサイトを活用した集客が簡単になります。

専門領域の粒度について

続いて、絞り込みの粒度・粒の大きさについてお話しします。

業種の粒度

業種はでいうと、飲食店でも、イタリアンもあるし、和食もあるし、いろいろありますよね?

これは、居酒屋かファミレスという分け方もできます。

グルーピングしてみて、どの分け方ならいけそうか、感覚の問題になりますけど、決めていきます。

テーマの粒度

テーマについていうと、マーケティングでも「リアル」「デジタル」で分けられます。

デジタルの中でも「SEO」「SNS」「リスティング広告」等で分けられれます。

さらに、「SNS」でも、「Instagram」「Facebook」「ピンタレスト」等で分けられます。

粒度も細かければ細かいほどいいでしょう。

細かくして組み合わせる

飲食店のインスタグラム運用に特化したコンサルタントというかなり絞り込んだとしても実績を残せば、日本中から仕事とることが可能でしょう。

市場の天井が分かったところで、横展開していけばOKです。

「特化したほうがいいっていうのは、わかってるよ!」

と思うかもしれません。

専門性を出すために特化しないといけない。

というのは、頭ではわかっているんですよね。

だけど、なかなか自分のことになっていざ専門特化するのって怖いですよね。

他人事なら簡単に言えます。

専門領域選定の落とし穴

例えば、経営相談がしたいと言う人に対して、いろんなことに手を出している人がいたら、

絞って特化しないと、お客様増えないですよ?って言うと思うんですよね。

ただ、自分のことになると、他の可能性をすてて専門特化するのがとても難しい。

中小企業診断士が活躍するための第一歩だと思います。

中小企業診断士として活躍するための第一関門は、ずばり、いろんな可能性を捨てて専門特化すること。

資格の特性上、幅広い経営知識が手に入るので、なんでも行けそうな気がするんですよね。

そこが落とし穴です。

落とし穴に落っこちないように、特化しましょう!

大前提のお話し

安心してほしいのは、かなり絞り込んでも

ちゃんとWEBマーケティングを行えば、集客はできます。

大前提として、しっかりとWEBマーケティングの施策を実施した場合です。

例えば、今までは自社サイトも持たずに、専門分野も特にないとしましょう。

その人が、専門分野を絞ったとしましょう。

翌月に仕事が生まれると思いますか?

思いませんよね?

なぜならその人が、専門分野を絞ったことのPR、情報発信を一切していないからです。

ちなみに言うと、ただ情報を伝えただけではだれからもなんにも連絡なんてきません。

ちゃんと、伝えるべきことを伝えましょう。

今は、WEBサイトからの集客の難易度も高くなっているので一昔前のような情報では、なかなか集客が難しくなってきています。

応援メッセージ

私と専門分野が被らなければ、集客のお手伝いをさせていただくことも可能ですので、ぜひ興味がある人は相談してみてください!

ぜひ、専門分野を絞っていただき、充実した中小企業診断士生活が送れることを、お祈りしています。

YouTubeの動画の方も、ぜひチャンネル登録のほどよろしくお願いいたします。


著者

平井 東 プロフィール詳細を見る

保有資格:中小企業診断士(国内唯一の経営コンサルティングの国家資格)
(株)SBMコンサルティング 代表取締役
SBMCの起業塾 代表

経営コンサルティング会社・デジタルマーケティング会社等を経て(株)SBMコンサルティングを設立。WEBを活用して中小企業の売上拡大を支援している。
マーケティング戦略の立案から、SEO・MEO・リスティング広告・ホームページ制作などの施策を一気通貫で行うことで成果を出している。
独立中小企業診断士として、中小企業のサポートに日々奮闘している。