これからの中小企業診断士・コンサルタントは「2種類」しか生き残れない

AIの進化を見ていると、最近かなり強く思うことがあります。これからの中小企業診断士や経営コンサルタントは、大きく2つの方向に分かれていくのではないかということです。
逆に言えば、「幅広くそれなりに知っています。でも実行はできません」というタイプのコンサルタントは、かなり厳しくなると思っています。
経営戦略、財務、マーケティング、組織、人事。こうした一般論は、今ではAIに聞けばかなり高いレベルで整理してくれます。だからこそ、これから価値を持つのは「何を知っているか」ではなく、「何を実行できるか」「どこまで成果につなげられるか」です。では、今後強くなるコンサルタントとはどんな人なのか。私は大きく2つのパターンだと考えています。
① AIを駆使して企業全体を支援する「スーパーコンサルタント」

1つ目は、幅広い経営知識に専門領域を掛け合わせ、さらにAIを駆使して一人または少人数で企業全体を支援できる「スーパーコンサルタント」です。
経営戦略を考えられる。財務も分かる。マーケティングも分かる。採用や組織についても理解している。さらに、それぞれの領域でAIを使いながら、分析、資料作成、リサーチ、実行支援まで高速で進めていく。これまでであれば「財務はこの専門家」「マーケティングはこの会社」「採用はこの会社」と分けて依頼していたものを、一人のコンサルタントが横断的に支援するような形です。
AIによってリサーチや分析、資料作成のスピードが大幅に上がったため、以前よりもこの働き方は現実的になっています。ただし、難易度はかなり高いです。幅広い領域を知っているだけでは足りず、それぞれを実務レベルで理解していなければいけません。本当にすべてを高いレベルで支援できる人は、かなり少ないでしょう。
だからこそ、できるようになれば非常に強いです。経営者から見れば、「この人に相談すれば、だいたい何とかなる」という存在になるからです。このポジションを取れるコンサルタントは、AI時代でも長く必要とされると思っています。
② 一つの領域を圧倒的にやり切る「必殺仕事人」

二つ目が、特定領域の業務を丸ごと請け負う「必殺仕事人」です。
SEOならSEO、SNSならSNS、採用なら採用、M&AならM&A、AI導入ならAI導入というように、一つの領域で圧倒的な専門性を持ち、「この問題ならこの人に任せればいい」というポジションを確立します。
ここで重要なのは、単なるアドバイスだけで終わらないことです。戦略を説明するだけではなく、実際に手を動かし、成果が出るところまで支援する。さらにAIを活用して作業を効率化し、従来よりも速く、高品質に支援できる状態を作ることが重要です。
これからは、「詳しい人」よりも「結果を出してくれる人」の方が圧倒的に価値を持つようになります。企業側としても、一般論を聞きたいわけではありません。SEOなら検索順位を上げてほしい、採用なら応募者を増やしてほしい、SNSなら集客につなげてほしい。そのような明確な成果を求めています。
一つの分野で成果まで出せる人は、これからかなり強くなるでしょう。
一番危ないのは「中途半端に何でも知っている人」
では逆に、AI時代に最も厳しくなるのはどんな人でしょうか。私は、「広く浅く知っているけれど、結局何も実行できない人」だと思っています。
経営戦略の一般論、マーケティングの一般論、財務の一般論、組織論の一般論。こうした知識は、今ではAIに聞けばかなり詳しく教えてくれます。経営者自身がChatGPTなどを使って情報収集することも当たり前になってきました。
その中で、経営者から「それで、具体的に何をしてくれるんですか?」と聞かれたときに答えられないコンサルタントは厳しくなります。
「経営全般について相談できます」
「壁打ちできます」
「フレームワークを使って整理します」
これだけでは、AIとの差別化が難しくなります。コンサルタントに求められる価値は、「知識を持っていること」から「成果を作れること」へと確実に移っています。
中小企業診断士・コンサルタントこそ「実行できる武器」が必要

中小企業診断士は、経営戦略、財務、組織、マーケティングなど、企業経営に必要な幅広い知識を学ぶ資格です。この幅広さは、今でも大きな強みだと思っています。
ただし、これからはその上に「自分はこれができます」という実行できる武器が必要です。中小企業診断士という資格だけではなく、その知識を使って具体的に何を解決できるのかまで明確にする必要があります。
私はその武器として、Webマーケティングを強くおすすめしています。SEO、MEO、Webサイト制作、SNS運用、広告などを活用して、実際に「集客を増やす」「売上を増やす」というところまで支援できるからです。
経営戦略を理解した上でWebマーケティングまで実行できれば、単なるWeb担当者ではなく、企業のマーケティング全体を支援できる存在になります。
Webマーケティングはどちらの方向にも使える
Webマーケティングの面白いところは、「スーパーコンサルタント」を目指す場合にも「必殺仕事人」を目指す場合にも使えることです。
スーパーコンサルタントを目指すなら、経営全体を理解した上で、売上拡大という重要テーマをWebマーケティングで支援できます。AIを活用すれば、分析、コンテンツ制作、広告運用、SNS運用などの業務も以前より効率的に進められます。
一方で、必殺仕事人を目指すなら、SEOやMEO、SNSなど一つの領域を徹底的に磨けばいい。例えば「SEOならこの人」「店舗集客ならこの人」というポジションを取れれば、企業から継続的に依頼されるようになります。
つまり、Webマーケティングはどちらのキャリアにも応用できる非常に強い武器なのです。
AI時代は「何ができるか」がすべて

これからの中小企業診断士や経営コンサルタントは、全部を動かせるスーパーコンサルタントになるのか、それとも一つの領域で圧倒する必殺仕事人になるのか。このどちらかに寄っていくと思っています。
一番避けたいのは、何となく経営全般を知っているだけのコンサルタントになることです。AIが急速に進化している今、一般的な知識だけでは価値を出しにくくなっています。
だからこそ、一度自分自身に問いかけてみてください。
「自分は何で企業から必要とされるのか?」
この質問に明確に答えられないのであれば、今のうちに武器を作った方がいいと思います。
数年後に慌てて考えるのではなく、今から動いた人がAI時代の有利なポジションを取れます。中小企業診断士という資格を土台に、AIと専門性、そして実行力を掛け合わせる。その準備を早く始めた人ほど、これから大きく活躍できると私は考えています。
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