コンサルタント・診断士に求められるレベルが高くなっている

経営コンサルタント・中小企業診断士に求められることのレベルは急速に上がってきています。
ここ数年、経営コンサルタント・中小企業診断士を取り巻く環境は大きく変わりました。私が診断士資格を取得した6〜7年前と比べても、企業から求められる知識やスキル、コミュニケーション能力のレベルは確実に上がっていると感じています。
「診断士の資格を取れば仕事が来る」という時代ではありません。資格を取得した後に、どのような価値を提供できるかが、これまで以上に問われる時代になっています。
今回は、なぜ診断士に求められるレベルが高くなっているのか、そしてこれから活躍するために何が必要なのかについて、私の考えをお話しします。
目次
一番の要因はAIの登場
診断士を取り巻く環境が変わった理由として、一番大きいのはやはりAIの存在です。
少し前までは、経営に関する知識を持っていること自体に大きな価値がありました。経営戦略やマーケティング、財務、組織論などを体系的に学んでいる人は多くありませんでしたし、社長が知りたいことを教えられるだけでも十分に価値がありました。
しかし現在は違います。
事業計画書のたたき台もAIが作れます。市場調査もできます。フレームワークを使った分析もできます。財務分析もある程度は可能です。
つまり、「知識を持っていること」だけでは差別化しにくくなったのです。
もちろん、AIが診断士を完全に代替するとは思っていません。しかし、知識だけを提供する仕事は、以前より確実に価値が下がっています。
診断士の価値は時代とともに変化している

私は診断士の価値を、大まかに4つの時代に分けて考えています。
① 知識の格差が価値だった時代
昔は、経営知識そのものが希少でした。
経営者が知らないことを診断士が教える。この「知識の非対称性」が大きな価値だった時代です。
② 情報の非対称性と実行支援が混在した時代
インターネットが普及し、情報は手に入りやすくなりました。
それでも「どの情報が正しいのか」「どう活用すればいいのか」が分からない企業は多く、知識と実行支援の両方に価値がある時代でした。
③ 情報よりも実行支援が重視される時代
現在はこの段階に入っています。
経営に関する情報そのものは誰でも手に入ります。AIを使えば、かなり高度な情報も短時間で得られます。
だからこそ、「その会社でどう実行するか」ここに価値の中心が移っています。
知識ではなく、成果を出すための伴走が求められる時代です。
④ 実業とコンサルを両立する診断士がさらに価値を高める時代
そして、これからさらに評価されるのが、実際に自分でも事業を経営している診断士です。
自分で事業を立ち上げ、採用をし、売上を伸ばし、失敗も経験している。そうした実体験を持った診断士は、知識だけではなく、現場感覚を持って支援できます。
知識と実践の両方を持つ診断士が、これからますます選ばれる時代になると考えています。
「コンサルなら自分で事業すればいいじゃん」と言わせたくない
私は昔から、
「コンサルなら自分で事業すればいいじゃん」
「コンサルが社長の何を分かるの?」
「机上の空論でしょ」
こういった言葉を聞くたびに悔しい気持ちになっていました。もちろん、すべてのコンサルタントがそうではありません。
しかし、実際に事業を経験していないコンサルタントに対して、そのような印象を持つ経営者が一定数いるのも事実です。だから私は、その言葉を言わせたくありませんでした。
私自身が実業を始めた理由

その思いもあり、私自身も飲食店を経営する法人を立ち上げました。ありがたいことに、オープン初月から繁盛店ラインと言われる坪月商を維持し、現在も事業を継続しています。
今では、
・有形ビジネス(飲食店)
・無形ビジネス(Webマーケティングなど)
・コンサルティング
この3つを自ら経営しています。
だからこそ、先ほどの言葉にも自信を持って答えられます。
「コンサルなら自分で事業すればいいじゃん」
→自分でも事業を経営し、成果を出しています。
「コンサルが社長の何を分かるの?」
→私自身も社長として従業員を抱え、採用や資金繰り、組織づくり、毎日の意思決定に悩みながら経営しています。
「机上の空論でしょ」
→自分の会社でも実践し、成果が出たことを支援先にも提供しています。
この違いは、とても大きいと思っています。
現状維持の診断士は厳しくなる
最近、若い診断士や独立したばかりの診断士の方とお話しする機会も増えました。
皆さん本当に勉強熱心です。
生成AIを学び、Webマーケティングを学び、自分でSNSを運用し、新しいサービスを作っています。
こうした後発の診断士がどんどん増えています。だからこそ、現状維持では厳しい時代になります。
「昔はこれで仕事が取れていた」
その考え方では、今後は選ばれなくなる可能性があります。時代に合わせて自分自身もアップデートし続けることが必要です。
中小企業から求められるレベルも高くなっている
企業側も変わっています。昔は分からないことをそのまま診断士へ相談していました。
しかし今は違います。まずAIに聞く。ある程度調べる。
その上で、
「この考え方で合っていますか?」
「この施策の優先順位はどうですか?」
という相談が増えています。
つまり、AIで調べれば分かるレベルの話では価値を感じてもらえません。企業側も知識を持ち始めています。
だからこそ、診断士にはより高い専門性や実践経験が求められるようになっています。これからは「知っている人」ではなく、「成果を出せる人」が選ばれる時代です。
まずは売上を作る武器を持ってほしい
私が診断士の方に一番おすすめしているのは、Webマーケティングを学ぶことです。
理由は単純です。
中小企業が一番困っていることは「売上」だからです。
売上が増えれば、採用もできる。設備投資もできる。資金繰りも改善する。新規事業にも挑戦できる。売上は経営の土台です。
だからこそ、売上を増やせる診断士は、企業から非常に必要とされます。
経営知識にWebマーケティングという武器を加えることで、知識だけではなく成果を提供できる診断士になります。
まとめ
経営コンサルタント・中小企業診断士に求められるレベルは、この数年で確実に高くなっています。
AIの普及により、知識だけでは価値を出しにくい時代になりました。
その一方で、実践経験や専門性を持ち、企業の成果につながる支援ができる診断士の価値は、これまで以上に高まっています。
これからも必要とされる診断士になるためには、時代に合わせて学び続けることが欠かせません。
ぜひ、中小企業が最も困っている「売上」という課題を解決できる武器として、Webマーケティングも学んでみてください。
知識だけではなく、成果を生み出せる診断士が、これからの時代に最も選ばれる診断士になると私は考えています。
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