中小企業診断士がSNSから消えていっている件

X(旧Twitter)やInstagramを見ていると、中小企業診断士受験生や資格取得1年目の方の投稿をよく見かけます。
勉強の進捗を発信したり、実務補習の様子を投稿したり、「これから頑張ります」という意欲的な発信が多く、見ていて私も応援したくなります。
しかし、2年、3年と時間が経つにつれて、その方たちの投稿が少しずつ減り、いつの間にかSNSから姿を消しているケースをよく目にします。
もちろん全員ではありません。しかし、毎年同じような流れを見ていると、「なぜこのようなことが起きるのだろう」と考えさせられます。
資格取得まではモチベーションが高い
中小企業診断士は決して簡単に取得できる資格ではありません。
一次試験、二次試験を乗り越え、ようやく合格を勝ち取ります。その過程では、多くの受験仲間と交流し、SNSでも励まし合いながら勉強を続けるため、自然と発信する機会も増えます。
そして合格後は、「これから診断士として活躍できる」という期待でいっぱいになります。
協会へ入会する。
研究会へ参加する。
実務補習や実務従事を経験する。
さまざまな診断士と知り合う。
新しい世界が広がり、「これから仕事も増えていくだろう」という期待を持つ方がほとんどです。
この時期までは、SNSの発信も活発な方が非常に多い印象があります。
数年後に現実を知る人が多い
しかし、資格取得から数年が経つと状況が変わります。思っていたように仕事が増えない。
仕事があっても単価が低い。下請けの仕事が中心になる。営業をしても案件が取れない。
こうした現実に直面する人が少なくありません。
もちろん活躍している診断士もたくさんいます。しかし全体で見ると、「資格を取得しただけでは仕事にならない」という壁にぶつかる方が非常に多いのも事実です。
そして、その頃からSNSの更新も徐々に減っていきます。診断士の話題も少なくなり、やがて投稿自体が止まってしまう。
私はこの流れを何度も見てきました。
資格ではなく「商品」が必要

私は、この状況を見るたびにとても心苦しくなります。これだけ努力して取得した資格なのに、それを十分に活かせず悩んでいる方が多いからです。
だからこそ、私は以前から繰り返しお伝えしています。
「ニーズがある分野で武器を持ちましょう。」
これが独立への最短ルートだと思っています。資格だけでは差別化になりません。お客様は「中小企業診断士だから依頼する」のではなく、「自分の課題を解決してくれる人だから依頼する」のです。
つまり、資格ではなく商品が必要なのです。
再現性のある独立を目指す
「人との出会いが大切です。」
もちろん、それも間違いではありません。紹介や人脈から仕事につながることは実際にあります。しかし、それだけに頼る独立は再現性が高いとは言えません。
人との出会いは運の要素もありますし、自分でコントロールできるものではないからです。
それよりも大切なのは、今実際に活躍している診断士がどのようなサービスを提供しているのかを分析し、自分もニーズのある商品を作ることです。
例えばWebマーケティング、SEO、MEO、生成AI、補助金、事業計画書、財務改善など、企業が今お金を払ってでも解決したい課題は何かを考えることが重要です。
まずは市場が求めている商品を持ち、そこから経験を積み、売上を作る。
その後に、自分しかできない仕事や、本当にやりたい分野へ広げていけば良いのです。
独立を続けられる人になるために
独立はスタートすることよりも、続けることの方が難しいと私は思っています。どれだけ理想や夢があっても、売上がなければ事業は続きません。
だからこそ最初は、「自分がやりたいこと」だけではなく、「市場から求められていること」を優先することも大切です。
ニーズのある商品やサービスを作り、お客様から選ばれる実績を積み重ねる。その土台ができて初めて、自分の理想とする仕事へ近づいていくことができます。
SNSから姿を消してしまう診断士ではなく、何年経っても必要とされ続ける診断士になるために、ぜひ「資格」ではなく「市場が求める商品」を作ることを意識してみてください。
私は、これから独立を目指す皆さんを心から応援しています。
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